「オメガ」と「タカン」について~古くからある有名な航法シスム

海

もう一つ古くからある航法シスムに「オメガ」があります。

海

「オメガ」も双曲線測位システムですが、特徴は非常に低い周波数を使用していることです。
民生用はなくなったはずです。電波は周波数が低くなるほど水中を伝番(通り)しやすくなります。
低い周波数(超長波)を使用することにより、潜水艦に情報を送れることから、民生使用はなくなりましたが、一部アメリカ海軍が使用しています。

1999年に解体された対馬にあった、このシステムのアンテナは、歴史上、2010年の東京スカイツリー出現前まで、世界最高峰の電波塔でした。
「wikipedia」にその航空写真があります。
私が南鳥島を撮影した時のアンテナとそっくりです。

もう一つ、有名な無線航法システムが「タカン」です。「タカン」は民生用ではありません。
こちらは、非常に高い周波数を使用することと、地上局、移動局の両方に備えられており、極地的な測位に使用します。主に極地洋上作戦に用いるものです。wikipediaにチャンネル周波数が公開されています。
使い方は公開されていませんので、民生用として測位できません。

・ロラン(LOng-RAnge Navigation)

・NDB(Non-Directional Beacon ※無線航空標識局と説明しましたが、日本国内法である電波法の定める名称では、装置としては、無指向性無線標識です。)

・デッカ(Decca Navigator System)

・オメガ(OMEGA radio navigation system)

は、地上からの電波源を利用した無線測位システムでした。

地上から発射する電波の伝番は、3種類(超長波の水中伝番は除きます。)の経路があります。周波数の高い(波長が短い)領域は光に似た伝番で、直進、反射、回折があります。
地球の大気圏外側にある3層の電離層を抜けて行きます。ですから、この領域の電波を利用した広範囲な航法システムには向きません。

短波と呼ばれる周波数帯は地表を這うように伝番する経路と地上、電離層間を反射しながら伝番していく経路があります。
後者の電離層反射波は無線通信に応用しますが、パルスや位相を検出して測位する無線航法には、時間差があり使用できません。地表伝番経路の電波を使用します。

しかし、この経路は減衰が大きいので、複数の無線局を地球上に配置せねばなりません。維持する組織団体、経費の問題があります。

この広域無線航法システムの多くをアメリカ合衆国が引き受けていました。